JICA事業で、ベトナムホーチミン市工業大学での指導者向けセミナーが開始されました。

独立行政法人 国際協力機構(JICA)の「中小企業・SDGs ビジネス支援事業」(政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)による事業)として、弊社は、2024年5月からベトナム国ホーチミン市工業大学をカウンターパートとして、「ベトナム国自動車産業における技術者及び技能者育成プログラム普及・実証・ビジネス化事業」を展開しています。

当事業の連携先である八戸工業高等専門学校、一関工業高等専門学校の秋田敏宏准教授(八戸高専)、佐藤清忠特命教授(一関高専)によるEV(電技自動車)の関連技術の指導者向けセミナーが8月13日~23日までの8日間の日程で開催されました。

秋田先生からは、『EVに搭載するリチウムイオンバッテリの充電・放電・給電技術について電池の特性から電池の選定~電池の安全性』、『負極がLTOリチウムイオン電池技術』、『車載用リチウムイオン電池の国連協定規定』等について4日間にわたる講義がありました。

佐藤先生からは、『EVにおけるシステムの考え方とSCEについて』、『走行性能~NT特性の事例~4種類の走行抵抗~1000kgの総出力まで』の講義と、佐藤先生が学生に実習させるオリジナルの走行シミュレーションプログラムについて演習を交えながら紹介がありました。
また、ホーチミン市工業大学の先生方からのリクエストにお応えして、太陽光発電と脱炭素社会~太陽光パネルの原理並びに電池のリサイクル~廃棄手順等についても講義されました。

受講者からは、「いろいろなプログラムについて、基本から応用までを学ぶことが出来た」、「佐藤先生の教え方については、すぐ実施できる事ではないがやり方や考え方が学べた」、「EVの基本的な事まで教わったことが勉強になった」、「物理的部分やプログラム・数値変換しての取り組みが面白い」等の感想が寄せられ、今後のホーチミン市工業大学の自動車工学部の発展に寄与するものと思います。

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