PIUSを活用した令和5年度人材育成事業が岩手でスタートしました!!

岩手県より委託を受けた主催:独立行政法人国立高等専門学校機構 一関工業高等専門学校(以下、「一関高専」という)と当社株式会社村上商会がタッグを組んで岩手県内で展開する人材育成事業が今年度もスタートすることになりました。
これは次世代モビリティ社会を担う自動車関連高度技術者の育成をPIUS(ピウス)を活用して行うもので、「令和5年度 先端自動車関連技術人材育成事業」および「令和5年度 北上川バレーDX推進高度人材確保促進事業~次世代モビリティ社会を担う自動車関連高度技術者育成プログラム~」の二つの事業を実施します。

本事業の実施にあたり、当社社員:3名が一関高専に客員教授、客員准教授として出向しており、
事業の事務局として講座のコーディネートや講座の講師を担当しております。

●「令和5年度 先端自動車関連技術人材育成事業」について(岩手県補助事業)
【目 的】
岩手県内の高等教育機関(高等専門学校生、専攻科生)などと連携を組み
①将来の岩手県のものづくり産業の振興
②独創的・実践的な次世代モビリティ(EV)に関する技術者の育成(生産技術者や試作・開発者)
③地域への就職定着の促進
を図るため、企業技術者や教育機関関係者がEVキットカー:PIUSを教材とした教育プログラムの実施をとおして、
EVに関する知識を習得すること。

【講座概要】
次世代モビリティの知識や技術について実践的に時代の先端を担う技術者(生産技術者や試作・開発者)の育成を行うため、
・構造がシンプルなEVキットカー:PIUSを教材として使用
・自動車の構造に関する講座
・自動運転業界の事例
・ライントレース、距離検知の仕組み
における座学および実習により、EVやセンシングについて学ぶ。

【実施内容(予定)】
・EVキットカー:PIUSを使用した分解/組立実習
・自動運転業界におけるDX事例~自動運転の仕組み~
・プログラミングロボットを使用してのセンサを活用した制御に関する実習
・ラズベリーパイを使用してのライントレース/距離検知の仕組みの実習

  
(昨年度の「PIUSコントローラ」の案内と講座時の写真)

●「令和5年度 北上川バレーDX推進高度人材確保促進事業
次世代モビリティ社会を担う自動車関連高度技術者育成プログラム~」について
【目 的】
北上川流域の中核産業(自動車、半導体、医療など)のさらなる成長促進に向け、次世代モビリティ、半導体製造装置などの産業別の専門知識をもつデジタル化推進人材を育成支援することにより、ものづくり産業の生産性付加価値の向上を目指す。
うち、自動車関連では~次世代モビリティ社会を担う自動車関連高度技術者育成プログラム~として、
次世代モビリティ社会に対応できる生産開発力、生産技術力を習得させる講座、共同研究などを実施し、自動車関連高度技術者を世代ごとに段階的に育成すること。

【講座概要】
①次世代モビリティハイスクール(岩手県委託事業)
県内高校生を対象として、自動車関連高度技術者を養成するため、基礎的・導入的な事項を習得させるもの(2日間講習)。

【講座内容(予定)】
・EVキットカー:PIUSを使用した分解/組立実習
・自動運転業界におけるDX事例~自動運転の仕組み~
・プログラミングロボットを使用してのセンサを活用した制御に関する実習
・ラズベリーパイを使用してのライントレース/距離検知の仕組みの実習

  
(昨年度の講座風景)

②次世代モビリティカレッジ(岩手県委託事業)
県内大学生・高等専門学校生などを対象として自動車関連高度技術者を養成するため、外部講師などを招き、応用的・実践的な事項を習得させるもの。

【講座テーマ(予定)】
・モビリティの走行性能設計
・次世代自動運転を支えるCASEと通信技術の応用と実践
・カーボンニュートラル社会の実現と電動化技術
・車載ネットワークシステムの概要と実習(CANプロトコル編)
・モビリティのデザイン

  
(昨年度の講座風景)

③次世代モビリティラボ(岩手県補助事業)
企業との共同研究を通じ、より実践力の高い自動車関連高度技術者を養成するもので、一関高専の教員がメンターとなり学生も参画しての研究を行う。
(対象企業は、岩手県内に事業所を要する企業:3社程度)

【研究テーマ(予定)】
・AI
・電気自動車(EV)
・工場での作業効率化
・ロボティクス
・キャッシュレス
・VR/AR
・そのほか

以上が今年度実施計画をしている内容となります。
実習などの実施内容については、随時トピックス欄でご案内して参ります。

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