JICA事業 令和6年度成果報告会が開催されました。
弊社は、分解組立式EV Kit-car PIUSを活用した、ものづくり教育支援活動を推進しており、その活動は日本国内の高専生や高校生に留まらず、ベトナム国にも展開しております。
具体的には、JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業として、ベトナム国ホーチミン市工業大学をカウンターパートに『ベトナム国自動車産業における技術者及び技能者育成プログラム普及・実証・ビジネス化事業』を実施しております。
本事業は、公益財団法人 いわて産業振興センター、独立行政法人 国立高等専門学校機構 一関工業高等専門学校・八戸工業高等専門学校、株式会社フォーバル、そして自動車工学の専門家の皆様のご協力のもと、2024年5月から開始いたしました。
先日、一関高専を会場に関係者の皆様にお集まりいただき、今年度の成果報告会を開催いたしました。
本事業の業務主任者である弊社 村上商会 シニアマネージャー 菊地重人、及び連携機関として一関工業高等専門学校 福村卓也 副校長のご挨拶に続き、菊地より、以下の主要な成果について報告いたしました。
• ベトナム版人材育成プログラムをホーチミン市工業大学のカリキュラムに導入するため、プログラムと教材の作成を進めました。
• 教材の中心となるPIUS KITをホーチミン市工業大学に引渡し、大学側で準備された専用実習室に設置いたしました。
• ホーチミン市工業大学から指導対象教員7名を選定し、指導教員向けの授業準備と育成プログラムを開始いたしました。
• PIUS教材によるカリキュラム構想案を示しました。
続いて、一関工業高等専門学校 佐藤清忠 特命教授より、PIUS教材による具体的なカリキュラム構想案について発表があり、ホーチミン市工業大学の教員からも高い評価と賛意を得られたとの紹介がありました。
その後、八戸工業高等専門学校 秋田敏宏 准教授と一関工業高等専門学校 藤原康宣 教授より、本事業に対する貴重なご意見を賜りました。最後に、事業委託機関の代表として独立行政法人 国際協力機構(JICA) 武田裕様より、今後の活動への期待を込めたお話をいただき、閉会となりました。
今回の報告会を通じて、本事業が着実に進展しており、ベトナム国の自動車産業における人材育成に貢献できる見込みであることを確認いたしました。今後も関係各機関との連携を強化し、事業の成功に向けて尽力してまいります。